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月と道

2008年9月 9日 05:42

いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...

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Poetry
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いつか, きっと, きみ, ずっと, なにもない, ふたり, ぼく, また, 並んで, 二人で, , 今度は, , 半分, 同じ場所, 向き合おう, , 夜空, 始まる, 屋上, , 怖い, 明日, , , 未来, 欲しかった, 歩いていく, 歩く, 泳ぐ, , 立ち止まっていた, 細く, 終わる, 行き止まり, 見つめて, 見つめている, 見上げて, 見失って, 足跡, , 違う場所, 重ねて,

こだま

2008年7月10日 04:01

「おかえり」 かえってくる またかえってくるよ 小さな明かりがそこに灯される限り なにげない言葉 みんなだれもがあたり前のように使う言葉 また同じようなぬくもりがかえってくる さびしいのかな 眠れないな もう眠ったはずの部屋 明かりが一つ取り残されて 同じだけ淋しい思いをしていたのかな 眠れない日がきたときのために ため息の数だけ明かりが灯る くたびれた足音の数だけ 明るくしてくれたような気がするんだ だれもそこにはいなくても いつでも帰ってゆけるように いつ眠れなくなってもいいように 長い夜が待ちくたびれていたように 消し忘れでもなく 「おかえり」なんて声もなく ただ明かりをつけて待っててくれる 「愛してる」なんて言葉も必要ないように なにも見えないわけじゃないけど なにかに気づかせてくれるわけでもない 目を閉じてた暗闇をほんの少し明るく見せてくれるんだ 光なんてものではな...

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Poetry
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「おかえり」, 「愛してる」, あたり前, いつでも, かえってくる, くたびれて, ため息, ぬくもり, ほんの少し, 不安, , 小さな, 想い出, 明かり, 明るく, 暗闇, 気づかせてくれる, 淋しい, 眠れない, 見えない, 言葉, 足音, 長い夜

2008年5月 7日 00:55

僕は僕であって 僕でしかないんだけれど この僕がいつか いつの日かどこかの誰かが必要としてくれたとき そのときだけでもいい そのためにあればいいなって 冷たい雨に打たれて感じた 僕が雨に濡れてるとき きっと誰かも濡れてるんだ 僕は知らない だけど濡れてる人がいる 僕が恋人を抱きしめてるとき きっとたくさんの人もだれかを抱きしめてる だけどそれを知らない人もいる だれにも抱きしめてもらえず泣いてる人もいる そんな人に僕はなにもしてやれない ただ思う 僕が幸せを感じてるとき そうじゃない人もいるんだって 幸せなこの瞬間に、と、そうじゃない人に 涙が出てくる ただの優越感なのかもしれない そうじゃない人への同情なのかもしれない 下にも上にもキリがない 卑屈になればいくらでも僕は小さくなれる だけど思う 僕がどんな気持ちでいても だれかがどんな気持ちになっても 僕が涙を流すそれはいつ...

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Poetry
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いつの日か, いつまでも変わらない, してやれない, できない, なにも, なにもできない, ほんの少し, コーヒー豆, 僕は僕, 友達, , 大人たち, 子供たち, 存在, 家族, 必要, 応援, 恋人, 愛すべき, 打たれて, 挨拶, 政治家, 救われる, 時代, 残す, 残って, 残る, 気づかない, 気持ち, 泣いてる, , 濡れて, , 鼓動

僕の左手

2008年3月 6日 13:31

「愛してる」とか「好きだよ」なんて そんなうわべいらねぇよ いくらでも嘘なんてつけんだよ そりゃ嬉しいよ キスより早く届くから でもそんなんじゃねぇんだよ 言葉じゃねぇんだよ どんなに時間がかかっても 手をつないでくれたほうが 時間なんていらねぇよ そんなの始まりと終わりを探すだけになるから ふと孤独が僕のまぶたに迷いこんできたとき そのぬくもりをまた 探そうとするんだよ 僕の手が 僕のこの手は 求めるんだよ そんな言葉じゃないんだよ そんなのそばにいなきゃ色褪せるんだよ 言葉なんてもらっても この気持ちに理由がくっつくだけなんだよ なにをそんなに捨てていくのさ なにをそんなにあきらめるのさ なにを拾ったつもりでいるのさ なにを救ったつもりでいるのさ まずは見失いかけてる自分を拾って救ってやれよ なにからなにまで全てが自分次第なんて言わないよ やっぱりいろんなことが自分も含め...

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Poetry
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「好きだよ」, 「愛してる」, あきらめる, いいじゃないか, うわべ, がんばってんだ, つもり, ぬくもり, まぶた, わかってる, キス, ダメならダメで, ダメなりに, 僕の手, , 全て, , 始まり, 嬉しい, 孤独, 意味, 手をつないで, 拾った, 捨てて, 探す, 探そうとする, 救った, 早く, 時間, 楽しいこと, 気持ち, 求める, 理由, 終わり, 結果がすべて, 自分, 自分なりに, 自分以外, 自分次第, 色褪せる, 苦しいこと, 見失いかけてる, 言葉, 言葉じゃねぇ, 迷いこんで

矢印

2007年6月19日 01:20

「これは自分に向かないな」 そう思ったときこそ、自分がそこから向きを変えたときなんだ。 自分に向いてないんじゃない。 自分がそっちを向いてないんだ。 やめてしまうのは簡単だ。 「諦めた」とか「破れた」とか「失った」とか言い方なんて あとからどうとでもなってしまう。 やめんなよ。 やめちゃうなよ。 次、なんかやりたいこと見つかってからだって遅くないだろ? それまではもう少し続けてみなよ。 でも、こんなこじつけや理由が必要なら、そんなの別になくてもいい。 ただ自分が続けられるものがなにか欲しいだけなんだから。 すがったり固執したり、しがみつけるものが欲しい。 それがなければ自分自身のいる理由すら見失ってしまいそうだ。 自分に向いてるものへの理由を探すために、そっちを向かないようにしてる。 向かないほうへ、向かないほうへ。 自分にはなにもできないと自分自身が納得するまで。 そうすれ...

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いつか

“存在” ── この字の読み方。

2007年4月26日 01:21

僕は君が思ってるよりきっと強いよ だけど僕が思ってるよりずっと弱いんだ 君は弱い すごく弱い 僕が思ってるよりずっと弱い なにか些細なことでもすぐに涙があふれたりたり 痛いところを突つかれたらすぐムキになって怒ったり そういうんじゃなくて 違う 具体的に言ってあげる 君は走れないんだ いつものんびり歩くだけで止まれもしない 時には急ぐことが必要だとも思ってない ここぞってときの一歩も踏みとどまっていて だからって引き下がりもしない 勢いをつけるだけで少し揺れるだけなんだ それは不安という名の原動力 だけど君は動じない それ以上に迷ってるから 自分がつけた勢いだけでなんだか満足してしまってるから それ以上に自分がしたいと思うことを どこからともなく見つけだしては そこに逃げてくだけなんだ 何一つまっすぐ見れない 何をしても何を言っても いつも君はグズグズだ そしてそこで満足して...

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いつか

優しい風

2007年4月16日 09:16

きっと僕ら 真正面からぶつかりすぎてしまってたんだね 君の痛みも僕の痛みもそっちのけで そうすることでしかわかり合えないなんて思ってたのかな 時には疲れ果ててしまうほど ただ気持ちのままに向き合っていた それはきっとなにかを奪い合っていた 自由より気持ちよりもっともっと大切な 気持ちをぶつける言葉よりももっともっと いつも君は僕のことを聞きたがった そして僕は君のことを知りたがった 君を思えば思うほど 僕自身が消えていった ふとした瞬間、孤独なはずが いつも君はそこにいた 君がいる安心感から 自分自身と向き合うことを忘れてしまっていた 君もホントはすごく傷ついたんだろ 知らず知らず自分の痛みを君にぶつけてしまってた 感じたことをうまく声にできないままに 「わかってほしい」とは違う言葉で 僕もきっと同じ気持ちだなんて 君は欲しいものを期待するんだ 僕のなかに君を見ていて そやっ...

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いつか

誇り

2007年4月13日 01:29

君のために僕は死なない きっと君の一生を 縛りつけてしまうから 僕は君の傷みになりたくない 「不死身」だなんて いまどき子供だって信じないような 全然笑えない冗談だけど 僕は本気で強がるよ せめて君を守れるぐらい いつもせっかちに動くくせに 必ずなにか忘れるところも いつも切りすぎる前髪も それを嘆く君の不安も なにもかもが好きなんだ 君が送りつけてくる君のすべてと 僕が描く君のすべてを 僕は全部受け止める 間違っていたっていい 君のかけらの何一つ そして君を支える一人ひとりが 僕にとって大切なんだ ふと立ち止まって君を想うと 君を僕を取り巻く人たちまで浮かんでくるんだ 背中や掌、時には声。 微笑んでたり考えてたり。 苦しんでいる人もいる。 いつか君が泣いたとき 僕は君を抱きしめるしか 受け止めることぐらいしかできなかった 自分でもバカだろうなと思えるほど君のこと。 君のこと...

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いつか
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