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みずのいろ。

2007年8月24日 02:13

 ただ川が流れてく。  せせらぎ。  草花。  時に穏やかに、そして時には激しく。  揺れて、揺れて、揺れながら。  水のように生きていきたい。  道ができれば、そのすべてを流れていき、道なければそれを作る。  細くても、太くても。  そしてやがては空へ消え、いつか大地に雨を降らす。  それは時に悪魔と呼ばれ、ある季節にはそれ以外の何ものでもなく、ただの水。  しかし、またある場所では恵みと呼ばれ、多くの人を笑顔にし、救い、微笑みを取り戻す。  人間は、ひと雫。  きっと美しいだけじゃない。  かといって辛いだけのことでもない。  平等でもなければ、不平等でもない。  悪いことのあとには、必ずいいことがやってくるとも限らない。  悪いことが続くことだってある。  でも、いいこともあった。  日々のなかで色褪せてしまいがちな、忘れかけてた笑顔。  水の色は、水だけの色じゃない。...

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Essay | Poetry
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いつか

春夏秋冬

2007年6月 9日 04:19

君とのことは季節ごとに刻まれて 何年前でも昨日のように蘇る 時での区切りは消えてしまった いつからだろう そんなことも意味がなくて 思いだすたび君がいる 春夏秋冬 いつの季節も短くて長い1年 また次の1年も同じように時はめぐる 季節はずっと変わらなかった そして君が季節のなかから消えた日に また季節が新たな時を刻みはじめた...

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Poetry
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いつか

五円玉の穴から見えた世界

2007年3月30日 02:22

新たな出逢いを受け入れるたび その未来に待ち受ける傷 傷つくことで新たな出逢いがめぐるなら 今はそれも愛おしい 桃 日陰 三日月 そしてまた白い季節 人はそれを何で計るんだろう? 時間や涙、つながり、本能。 いろんなもので感じてる 価値観や経験、夢や希望。 同じもの、似たものを見つめる互いの瞳が映しだす狭い世界。 広い世界に生きながら、ひとにぎりの人だけを探そうとする 求めれば求めるほど 世界がどんどん小さくなってしまいそうで 入口だけを無理やり広げようとしてしまうんだ ホントはガラスのように硬くてもろいのに ホントは今にも壊れてしまいそうなのに 見た目だけ偽ることでそれをもっと強くした ムダに歩きすぎてしまったみたいだ 時にそんなことを考えた くたびれた道標すら見当たらないような場所 これまでだって矢印どおりに進んできたわけでもないけれど それがないと不安になるんだ それが...

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Poetry
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いつか

iPodか、Hi-MDか……

2007年1月26日 02:57

 はぁ~……  先日、もうかれこれ長いこと連れ添ってきたHi-MDのウォークメンが壊れた。  なんだろう。  どれぐらいだろう。  計り知れないぐらい、もんのすごいんだけど……  雨の夜、突然飛び出してきた車とぶつかったときよりショックだった。  自転車パクられたときよりショックだった。  いくつもの季節を乗り越え、雨の日も、雪の日も、健やかなる時も、病めるときも、誰にも何にも負けないぞとともに突き進んできた心の友。  しかしながら、パソコンにつなげば、ちゃんと動く。  ACアダプターをつけても、ちゃんと動く。  ただ、バッテリーだけでは動いてくれない。  ウォークメンの意味がない。  もう、ともに歩んじゃくれないのかい?  もう、ともに立ち向かってはくれないのかい?  嗚呼、ランドリー……  嗚呼、この絆は永遠だと僕に安心をくれた心の友よ……  そこでだ。  新たにお見合い...

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札幌の眺め。

2006年11月 8日 00:29

 今日もどしゃ降り。  きっとこの雨は僕のせい。  有史以来、きっと最強なんじゃないか……  たぶん砂漠にも雨降らすことができるんじゃないかと、本気で思ってしまうほどだ。  しかしながら国によっては、いや、むしろ日本では特に、そして女性には、この“雨男”というやつは、とっても嫌われる。  昨日は、僕がちょっと外に出た数分だけ、雨脚がものすごい強烈になった。  マジで嵐。  猛烈な雨に打たれながら、僕は笑った。  もう笑ったね、ありゃ。  あのクソ雨んなか、煙草も消えやしねぇ。  くわえ煙草でサングラスも雨粒だらけにしながら、僕は笑った。  で、今日の眺めを目の前に言われた。 「いやぁ~、昨日ホントすごかったな。おまえ出てったあいだだけ激しくなったぞ」  やっぱりはた目にも、それは明らかだったらしい。  そういえば、このたび、Adobeが出してる≪Premiere Elemen...

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A.M.

2006年6月28日 03:18

夜の空が明けてゆく たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく どこかで踏んだ花でさえ いつかなんの気なしに眺めた水面も 運命だったと呼べるほど 大きくないし小さくもない ふと見つけた偶然だったはずなのに 想い出だとか始まりだとか それさえどうでもいいと思えてしまうほど “必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる 想い出話をするたびに 未来を語っているような 残しておきたい一瞬が 写真を通して明日を見つめているような 我慢したり涙したり 些細なことで熱くなったり 気持ちさえも置き去りにして 絆の深さを確かめ合ったり なんでもないのに抱きしめ合ったり 2度目の同じ場所なのに 何度も繰り返し足を運んでみたりして 夜空に浮かぶ星座のように 変わらず今もそばにいる 天気や季節で揺れたり変わってしまっても 時間や場所ではいつも同じと信じてる いつまでも いつまでも…… いつまでも そう いつまでも...

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雨だ……

2006年6月21日 02:52

雨だ…… 雨が降ってる 目を閉じて耳を澄ませば 君が歩く音が聞こえる 僕の心の輪郭をそうするように その静かな足音が僕の気持ちに波紋を呼ぶんだ そっと弾ける君のその一歩から 苛立つほど優しいその雨音に打たれながら 自分の腕にそっと頬を預けてみる ただ僕はこうして眺めているだけだけど やまない雨は降ってもこない だけど今はそれすら疑ってしまうほど こんなにも降ってる 雫を追えば目を閉じろと言われているようで 地面しきりにまぶたが弾かれているようで きっとなんの変哲もない日によってはただの雨で みっともないとかみんなの目とかも関係なく 浴びるように一歩そこへ踏み出してたり 雨宿りできる場所を探してそんななかを歩いていたり ふと顔を上げて「雨だ」とかつぶやいてたり 吸いこまれるよに無性に独りを感じながら きっとどこかでみんな一緒と安心してる だけど淋しいよ 洗われてゆく鞄の汚れや ...

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最後の雪

2006年6月13日 08:38

もう春はすぐそこなのに みぞれ雪が降ってきた 晴れかけた地面を濡らし また木々の枝葉がうつむいてゆく 傘の下で肩を震わせ ふとかすむ景色に立ち止まる 季節はずれと思いながら この季節の最後にもう一度 色褪せてゆくかもしれない だけど忘れることもない 新たな季節の幕開けに もいちど思い出させてよ 今ここから最後の冬を見送るよ 最初の春の風に吹かれて...

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