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sine

2007年4月17日 07:16

同じ目線で見ていたはずが 少しずつそれが反射を始めて いつかは自分に跳ね返ってくるような 天井みたいに感じてしまう 自由を手にしたはずだったのに それも結局鏡のなかに見つけただけで 僕の目の前で乱反射を繰り返してる 誰もが幸せそうに見えてくる 僕だけ取り残されてしまったようで いつの間にか腰を折ってうずくまって 座り込んで膝を折って泣いてしまって 少しずつ気楽さなんかを引き寄せながら 今となってはそびえるような高い壁に その背中を預けてる 自分で作った制限どおりに 誰にも迷惑かけないように 日常ってやつをやり過ごしてきたはずなのに 今は暴挙と思えるほどに笑い狂って空虚 夢手放して自由を手にしたはずだった だけど夜も眠れないんだ 三角形しか作れなかった母のおにぎり 今はコンビニで買ったそれの角を噛み砕きながら 空腹を満たすだけの味気なさを感じてる 「がんばらなくていいんだよ」っ...

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復讐

2006年9月 1日 00:38

 終わりなきもの。  金。金。金……  それによって崩壊となっていった家族、親に対するそれでもある。  とりつかれたように働いた親。  僕らのためと言っていた。  でも結局は、自分のために見えた。  夜ごと店を渡り歩き、女の上をハシゴして、その女と落ちていく。果てしなく。  子供の僕には迷惑だった。  そして今、這い上がることすらできない見えない底でもがいている。  おれは金で育った。  金に育てられた。  聖徳太子のように親の言うことを器用に聞きわけ、福沢諭吉のように勉学をすすめた。  稲造さんは誰か知らない。一葉さんも最近知った。  夏目漱石のような『坊ちゃん』に生まれても、野口英世のような才覚はない。  コインのように財布になければ困り、ありすぎれば邪険にされた。  その金を稼いでいたのは親かもしれない。  でもその上に放り出された。  ...

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一緒に楽しみたいだけだった…

2006年8月16日 19:13

 俺はずっとバスケをやってた。  いろんなことがあった。  ホントにいろんなことがあったと思う。  小学校の卒業アルバムのタイトルも『つらかったキャプテン』だったのは、先にも後にも笑いのネタだった。誰もが読んで俺に聞かせてくれたもんだ。  とにかく、なんでもかんでも「キャプテン」だった。褒められるのも、怒られるのも、キャプテンの俺だった。それがイヤでイヤでしょうがなかった。  はっきり言って“キャプテン”なんて肩書きはクソに近い。  褒められるのもみんなだし、怒られるのもみんなのはずだといつも心のなかで思っていた。でも口には出せずにいた。  でもチームメイトのお父さんお母さんたちは、いつもすごく俺に気を遣ってくれてたのを憶えてる。試合に勝ったときはすごく優しく接してくれた。負けたときは、もっと優しかった。  小学。  中学。  高校。  専門学校。  かなりのバスケットバカだ...

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ピアス

2006年7月 7日 00:55

 こないだ、バイト先の便所で気づいた… <ピアスが…な…ひ…>  なんてこったい!?  しかし、そこで俺は身震い…武者震い…悪寒…オカン…お母さぁぁぁぁん!!  ものすごい喪失感…  そりゃあもう、とんでもない喪失感の味わい…深い…深い…すごい…不快。  たかが石コロだね。  たかがピアスだね。  たかがアクセだね。  しかし俺は、そこで、鏡に映ったピアスのない左耳をつけた姿と見つめ合って、なぜか改信心したのです… 「せっかく親からもらった大切な体に…」  オー・ノー!!  オー・ジーサン!!  オー・クリスチャン!!  親からもらった体に、傷をつけたのです!!  俺は…俺は…  ………  俺が俺であるために!!  そうなんです!!  親からもらった大切な体に己が傷をつけて、我が体に昇格させたのです!!  親の体の一部から切り離したのです!!  へその緒だって、もうない…生ま...

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世界中の大きな大きなチビッコたち

2006年6月26日 07:16

「意外」  必ずそう言われる。  “子供?”  俺が“好き”と口にすると、必ずそんな答えが返ってくる。  意外だろうが、案外だろうが、子供はなにしたってカワイイもんだ。  カワイイもんはカワイイ、こればっかりは譲れない。  レジ待ちのとき、子供を抱いたお母さんが隣にいると、そのお母さんには気づかれないように、俺は必ず赤ちゃんにちょっかいを出してしまう。お母さんに気づかれたときは、笑ってごまかす。そして、お母さんが視線を前に向けたら、すかさずまたちょっかいを出す。また気づかれたら、また笑ってごまかす。  正直言えば、そのお母さんには興味ない。話しかけられようものなら、お母さんの話には適度に相槌を打ちながら、もっぱら赤ちゃんと遊ばせてもらう。  しかしまぁ~…  そんな光景を見てるだけで、お母さんってのは嬉しかったり楽しかったりするんじゃないかと思われる…誠しやかに勝手な単なる...

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大きな公園

2006年6月16日 00:36

思いきりこいだブランコから 両手を上げて飛び降りた 何度も何度もただ同じことを繰り返してた 足の痛みも省みずに楽しさだけが飛び跳ねた だけど今じゃ足の痛みや手前の柵 どれだけ遠くへ飛べるかよりも こぐのをやめたり飛べなかったり 着地点の安全ばかりを頭のなかで計算してる 遠くの木々では葉っぱが揺れて 滑り台では子供が笑って 砂場の端にお母さんが座ってて 柵のこちらに僕がいる 負けたくなかった どこまで高くこげるのか どれだけ柵を超えられるのか 誰より遠くに飛びたかった 背中だけを見せつけたくて 僕の目の前にはいつでも だだっ広い公園だけがあるように みんなの声が聞きたくて 振り返ったらいつも誰かがいるように いつでも胸を張れるように...

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日の丸弁当

2006年6月 1日 09:38

ドまん中に1つ埋めこまれてる 梅干し1つで事足りる 鉛筆だろうがなんだろうが 塗りつぶしちゃえば それが何かもわからない あなたが余計に騒ぐから 秩序の消えた春の宴さ 夜ごと流行りの歌をかけるから いつまで経っても眠れやしない ケチなレッテル貼られてゆくのも嫌だから コンビニにある豪華なやつが欲しくなる そんなあなたが欲しくなる 嬉しいのやら 悲しいのやら 好きでもないし 嫌いでもない 愛着なんて決してない ただ母に押しつけられる そして隠して食べる日の丸弁当 だけど捨てたこともない...

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「明日」

2006年6月 1日 00:36

なんかすごくマイッてるとき トコトコっとそばまでやって来て ふとキミが笑ってくれていた 見知らぬ子供の小さな手のひら 僕はキミに何をしてあげられるだろう キミはこうして笑ってくれて なんだか少し励まされて 僕はその手に何を乗せてあげられるだろう 明日またここへ来たら キミもまたここまでトコトコやって来て 今度は「どうしたの?」って首を傾げるのかな 「キミに会いに来たんだよ」って言ったら キミはまたあの笑顔を見せてくれるかな それとも明日は来ないのかな お母さんにその手を引かれながら お母さんの手を引っ張りながら 同じ笑顔で見上げてた みんなと離れていってしまうのに なんだかすごく嬉しそうだね その先にはきっと明日があるんだね だからきっと眠るのも怖くないんだね 名前も知らないその子の手のひら まだなにもつかめそうにないんだけれど なにもかもをつかめそうに大きく見えた 優しさだ...

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