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月と道

2008年9月 9日 05:42

いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...

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いつか, きっと, きみ, ずっと, なにもない, ふたり, ぼく, また, 並んで, 二人で, , 今度は, , 半分, 同じ場所, 向き合おう, , 夜空, 始まる, 屋上, , 怖い, 明日, , , 未来, 欲しかった, 歩いていく, 歩く, 泳ぐ, , 立ち止まっていた, 細く, 終わる, 行き止まり, 見つめて, 見つめている, 見上げて, 見失って, 足跡, , 違う場所, 重ねて,

ぼくはここにいる

2006年4月26日 20:57

汚れたままのその鏡 光を閉じるその扉 闇を切り取る大きな窓 景色をにじますこの夕陽 きみの影 小さすぎたあの枕 形のゆがんだ水色のクッション ほのかに揺れる椅子の背中 夕陽に向かうこの自転車 きみを感じたその温かさ 追いかけて 待って 涙が枯れて ぬくもりも消え 胸が痛い きみはもういない でもぼくはここにいる...

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Poetry
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いない, きみ, ここにいる, ぬくもり, ぼく, ゆがんだ, , 夕陽, , , 待って, 感じた, , 揺れる, 景色, , 枯れて, 椅子, 水色, 汚れた, , 温かさ, 痛い, , 背中, , 自転車, 追いかけて, ,

交差点

2006年4月18日 00:33

 そして今、その “裏切り” のない交差点に、ぼくはたたずんでいる。  見上げると、そこには大きな大きな空がある。  ふと他人に視線を向けると、一瞬だけぼくを見るか、見て見ないフリをする。  手にしたお金でなにかを買えば、それはどこかへ消えてゆく。  知っている人を探してみるけど、それはきっと影や記憶が重なるだけで、知らない人のなかに潜む小さな小さなぬくもりを探してるだけ。  見つからない。  そこにはきっと誰もいない。...

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Poetry
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お金, きっと, どこかへ, ぬくもり, ふと, ぼく, フリ, 一瞬, 交差点, , 他人, 大きな, 小さな, , 探して, 消えてゆく, 潜む, 知っている, 知らない, , 裏切り, 見つからない, 見上げる, 視線, 記憶, 誰もいない, 重なる
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