視線の検索結果 tag:www.matsudatakuya.org,2024:/tm//feed/視線 2024-05-14T11:47:49Z Movable Type 4.23-ja 12 1 12 暗闇のチョークスリーパー。 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.378 2006-12-26T18:37:00Z 2008-09-23T05:31:25Z 松田拓弥  ……目覚まし時計が鳴りだした。  21時38分。  見ないまま目覚まし時計のてっぺんに設けられたボタンを押す。  スヌーズ機能で一時的に音が止まる。何分か後にまた鳴る。  そのまま反対側の腕を伸ばし、枕のそばの携帯電話を手探りする。  そのあたりに携帯電話はなかった。  ジャンバーのポケットに入れたまんまだ。  重い体を無理やり起こして、クロゼットの扉にかけてあるそこから携帯電話を取りだす。  ディスプレイを開く。  バッテリーが切れていた。  暗闇のなかまたベッドに戻り、枕に顔を埋めて下敷きになっている携帯電話の充電コードを探す。  見つけて携帯電話にプラグを差し込む。  いったん電源ボタンから指を離して、充電中の赤いランプがついたのを確認したあと、電源ボタンを押した。  電源の入る音が響いた。“切”ボタンを連打して、いくつかの起動画面を飛ばす。  アラームが終わったとい... 原石から輝きへ、そして無邪気から純粋へ。 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.340 2006-09-01T15:34:00Z 2008-09-23T05:31:24Z 松田拓弥  言葉の重みは変わらない。  誰に言われた言葉なのか??  そのとき、その前、自分はどんな気持ちだったか??  そこらへんにかかってくる。  それが言葉の重みになってみたりするんじゃないか……  突然、胸にグッとくる言葉が降りかかる。  それは全然、なんでもない言葉だったりする。  愛を叫ぶわけじゃなく、夢や希望を掲げて見せてくれるわけでもない。  でもなんでだ??  不意だったから??  わからない。  だからそのへんにかかってくるんだと思ってみたり……  言葉よりモノってこともある。 「お腹はすくかもしれないけど、あきらめないでがんばって生きてね」  そんなあしたの見えたような言葉より、たぶん金だ。米だ。たとえ賞味期限が切れていようが、コンビニのおにぎりだろう。  あすへとつながる励ましよりも、あしたも実際にそこにいれること。  普通に生活してれば、そんな特別っぽく見えて... 正しい、人の愛し方 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.334 2006-08-25T15:34:00Z 2008-09-23T05:31:24Z 松田拓弥  自販機で買ったジュースは、きっと出てくるのもジュースだろうと思う。  ただ、お金を入れて、飲みたいジュースのボタンを押せばいい。  でも、こればっかりはそうとも言えなそうだ。  まず、愛するって何だろうって考えてみたとき、だいたい途中で挫折する。答えが見つからない。  「答えなんて、ない?」なんていう使い古しで、なんとも魅惑的でロマンチックな結論を答えにしてみる。  で、眠りのなかで見た夢の人の微笑みを、愛だなんて呼んでみる。  そこでちょっと違う角度から攻めてみる。  なぜ愛するのか?  そんなことは特にどうってことはない。愛したいからだ。理由なんてないと思う。  一緒にいたいから?  ただたまたま、そのときそこにいたから?  「愛してる」って言われたから?  そんなんだったら、もうコロンブスの卵みたいな疑問も沸いてくる。  愛してるから一緒にいたいと思うんじゃないか? ... 一緒に楽しみたいだけだった… tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.325 2006-08-16T10:13:00Z 2008-09-23T05:31:24Z 松田拓弥  俺はずっとバスケをやってた。  いろんなことがあった。  ホントにいろんなことがあったと思う。  小学校の卒業アルバムのタイトルも『つらかったキャプテン』だったのは、先にも後にも笑いのネタだった。誰もが読んで俺に聞かせてくれたもんだ。  とにかく、なんでもかんでも「キャプテン」だった。褒められるのも、怒られるのも、キャプテンの俺だった。それがイヤでイヤでしょうがなかった。  はっきり言って“キャプテン”なんて肩書きはクソに近い。  褒められるのもみんなだし、怒られるのもみんなのはずだといつも心のなかで思っていた。でも口には出せずにいた。  でもチームメイトのお父さんお母さんたちは、いつもすごく俺に気を遣ってくれてたのを憶えてる。試合に勝ったときはすごく優しく接してくれた。負けたときは、もっと優しかった。  小学。  中学。  高校。  専門学校。  かなりのバスケットバカだ... その理由に濡れた朝露 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.301 2006-07-24T14:55:00Z 2008-09-23T05:31:24Z 松田拓弥  部屋に帰ってきたら、まずパソコンをつける。何よりまず、パソコンをつける。  そして、心のなかで誰かがお経を唱えるてるようなブイ~ンって鳴ってるのを背筋に感じながら、その日着ていた服を脱ぎ、きちんとハンガーにかけて、部屋着になる。  椅子に座って、タバコに火をつける。音楽をかける。とりあえずコンポに入ってるCDをそのままだ。  階下に行って、ジュースか麦茶かウーロン茶をグラスに注ぎ、ブラシで手を洗って、また部屋に戻ってきて1本めのタバコを灰皿へ。  そして2本め……  頭がおかしくなりそうだ。  誰もいないベッド。まわさない扇風機と、開け放たれた窓の外から聞こえてくる真夜中の声。風。雨。スピーカーから聴こえてくる聴き慣れた歌声。働かない脳ミソ。なんのために詰まってるのかもわからない。  なんも考えてない。  ただ指先が心のままにキーボードを打ちつづけてる。だけど感じてるのは、... 世界中の大きな大きなチビッコたち tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.252 2006-06-25T22:16:00Z 2008-09-23T05:31:23Z 松田拓弥 「意外」  必ずそう言われる。  “子供?”  俺が“好き”と口にすると、必ずそんな答えが返ってくる。  意外だろうが、案外だろうが、子供はなにしたってカワイイもんだ。  カワイイもんはカワイイ、こればっかりは譲れない。  レジ待ちのとき、子供を抱いたお母さんが隣にいると、そのお母さんには気づかれないように、俺は必ず赤ちゃんにちょっかいを出してしまう。お母さんに気づかれたときは、笑ってごまかす。そして、お母さんが視線を前に向けたら、すかさずまたちょっかいを出す。また気づかれたら、また笑ってごまかす。  正直言えば、そのお母さんには興味ない。話しかけられようものなら、お母さんの話には適度に相槌を打ちながら、もっぱら赤ちゃんと遊ばせてもらう。  しかしまぁ~…  そんな光景を見てるだけで、お母さんってのは嬉しかったり楽しかったりするんじゃないかと思われる…誠しやかに勝手な単なる... #0724 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.182 2006-06-01T17:20:00Z 2008-09-23T05:31:21Z 松田拓弥 わからない どうしてこんなにも人を拒んでしまうのか ひさしぶりに逢えたのに 質問ひとつ向けられない 素気なく 答えるだけで 一瞬だけを見つめてしまって 目が合ってたことでさえ よそよそしさを装ってる 知りたい 聞きたい 触れていたい いっぱいあるんだ 強がってるのか 無邪気に求めてしまうほど 大人のように背伸びして 鼻で笑って せせら笑って そんな自分を嘲笑って 見つめられる視線が怖い 興味のほうから目を背け たった2、3の質問なのに 豪奢な料理に視線を落とす だけどあなたはそこにいる あとから過去を知るように 僕がそれをひきずるように 僕だけ素直に笑えない あなたがちょっかい出すように そやって微笑む今も前も かるく僕に手を振った 僕はそんな小さなしぐさにも ほしい理由を探してた そう 過去を忘れて笑えるような これから笑っていけるような 儚い期待を君の胸に ソッポを向いて... 失恋 tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.145 2006-05-24T19:16:00Z 2008-09-23T05:31:20Z 松田拓弥 出逢ったころは見つめ合って話すことができたのに 今じゃ視線もこの手もすれ違い うしろ姿を追いかける 逢おうって言葉も「逢って」と小さく願ってる ふとひとりを感じたときは「好きでいて」と祈ってる 繰り返された小さな「さよなら」 一度きりの大きな「さよなら」 信じてほしいと逃げられて 隠した涙に背を向けられて 「どうしたらいい? ずっとこのまま好きでいてよ」 そんな言葉は夜の闇に 涙とともに 同じ気持ちのはずなのに 神様に願うなんてバカげてる わかってる わかってるけどわかってほしい 愛してるよりキスがほしい 抱きしめるよりしっかりこの手をつないでほしい もっと早くに出逢っていたらと時計の針を戻してみるけど 出逢いに遅いなんてなかったはず もう二度と離さない もう二度と離れない だけどそれも嘘になってる つらいたびに涙して 嬉しいたびに涙して 一つの恋が終わってく だけど恋を失く...