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裏切り : 第五章【ありがとう】

- Posted date: 2008年10月31日 07:58

 『裏切り』の第五章。...

Category :
『裏切り』
Tag :
ありがとう, , , 裏切り

月と道

- Posted date: 2008年9月 9日 05:42

いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...

Category :
Poetry
Tag :
いつか, きっと, きみ, ずっと, なにもない, ふたり, ぼく, また, 並んで, 二人で, , 今度は, , 半分, 同じ場所, 向き合おう, , 夜空, 始まる, 屋上, , 怖い, 明日, , , 未来, 欲しかった, 歩いていく, 歩く, 泳ぐ, , 立ち止まっていた, 細く, 終わる, 行き止まり, 見つめて, 見つめている, 見上げて, 見失って, 足跡, , 違う場所, 重ねて,

同棲生活をするメリットその1。

- Posted date: 2007年4月21日 02:32

 うちの人が、またそそくさと出ていった ── きっとサーキットだろうさ。  彼はよく走りに行く。  きっと今日もまた十勝インターナショナル・サーキット? コース? 略して“TIS”?  はたまたカートだろうか?  その場合は、千歳か? 空港の近くのなんとかかんとかってカート場?  彼は走る。よく走る。  ひたすら走る。走りつづける。  どこまでも。  そう、どこまでも。  昼と夜とで別々の生活者が同じ場所に住むと、これ便利な点はといえば、荷物の着日指定とか時間指定が必要なくなる。  昼も夜も人がいる。たかがサインでいいのだ。名も知らぬ他人どうしでもない。相手の名前ぐらい知ってるし、書けるのだよ。  受け取り自由。  まあ、すっげぇデッカい荷物で気になる代物なら、“え? そんなの届いてねぇよ?”とか言ってパクっちゃうこともできるわけだ。やろうと思えば……思わねぇが。  彼は車...

Category :
ゲロ古

淋しさの居場所

- Posted date: 2007年2月22日 06:04

このこみ上げてくる優しさって 一体誰からもらったの わからないや 見えないや 誰にも 僕にも この感じる優しさって 一体どこからやってくるの わからないや つかめないや きっと 僕には 誰かを傷つけてまで 欲しがっていた 僕のなかに眠らせた 淋しさの居場所 きっとそれは 心のなかの心であって 心のごくごく小さな破片のような部分 僕のなかのおんなじようなもの それを同じ場所に閉じ込めたんだ 誰にもそこが見えないように そして僕にも見れないように またあんなふうに 誰かを憎むようになるのかな またあんなふうに 誰かを愛せるようになれるかな ふと忘れてしまいそうな 見失ってしまいそうな まばたきさえも怖くなって それはいつしか薄れたようで 消えてしまったような気がしてた 探しつづけた答えが見つかったときのように 嬉しいようで何だかむなしくなってった 自分とバイバイしてるようで もっ...

Category :
Poetry
Tag :
いつか

欠けた満月

- Posted date: 2007年1月19日 01:14

君は誰のものでもない 妻でもないし愛人でも 恋人でもないし女でもない 僕の大切な人 今までは明日が見えずにいて 誰のものでもない明日が 今はちょっとだけ形を変えて いつも同じ場所にある たとえ“きっと”がついたとしても 明日もその人のそばで眠るんだろ? 同じ夜がきて同じ朝を迎えて 同じようにまた来る明日を思い描くことができるだろ? 明日はこのまま来なければいい そんなことを聞いたけれど それは間違いなくまた来ることがわかってるから 僕にそっと残してくれた唯一のぬくもりだったんだね きっとそれは僕も同じだったんだ たった1つの永い夜も明かせない いつも時間に押し流されて 今日は手をつなぎたい それぐらいしか思い描けない 体を重ねれば重ねるほど 何かが穢れてしまいそうで 怖くて不安で 言葉でしか伝えられない 君が僕を思い描くとき どこに重なってるのかな 未来がないだなんて言えない...

Category :
Poetry
Tag :
いつか

追い風と向かい風の吹きすさぶ道のり

- Posted date: 2006年9月 8日 00:23

 大切な人がいる。すごく。  すごく大切だ。同じぐらい大切だ。  大切な人に優先順位なんて、そんなものつけるほうがおかしい気もする。  大切な人は、そのまま“大切な人”でいいと思う。  まあ、それはいいとして、ひさしぶりに会えるらしい。  1人は遠い。ただ遠い。とにかく遠い。  もう1人は近い。ただ時間が合わない。とにかく合わない。  が、しかし、同時に2人とは会えない。  そして、それは突然だった。  そんな脅威のダブルブッキング。  こんなとき、どちらと会うべきなんだろう??  やっぱ、どちらかとは会いたいわけ。  でもこれだと、さすがに優先順位ってことになっちゃうんだろうか??  遠路はるばる遠いところから、わざわざ会いに来てくれるという。  でもそれは、ただ遠いというだけだ。時間はいくらでも融通がきくらしい。  結局、お金とかの問題になっちゃうんだろうか??  気を遣...

Category :
Essay
Tag :
いつか

A.M.

- Posted date: 2006年6月28日 03:18

夜の空が明けてゆく たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく どこかで踏んだ花でさえ いつかなんの気なしに眺めた水面も 運命だったと呼べるほど 大きくないし小さくもない ふと見つけた偶然だったはずなのに 想い出だとか始まりだとか それさえどうでもいいと思えてしまうほど “必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる 想い出話をするたびに 未来を語っているような 残しておきたい一瞬が 写真を通して明日を見つめているような 我慢したり涙したり 些細なことで熱くなったり 気持ちさえも置き去りにして 絆の深さを確かめ合ったり なんでもないのに抱きしめ合ったり 2度目の同じ場所なのに 何度も繰り返し足を運んでみたりして 夜空に浮かぶ星座のように 変わらず今もそばにいる 天気や季節で揺れたり変わってしまっても 時間や場所ではいつも同じと信じてる いつまでも いつまでも…… いつまでも そう いつまでも...

Category :
Poetry
Tag :
いつか

陽だまり

- Posted date: 2006年6月12日 07:53

手をつないで歩く 風当たりは強くなる だけどあったかいんだ 指をからめて影が重なって 歩調を合せて手のひらも 結びつきも強く感じる 歩き慣れた道も 見慣れた顔も ずっと変わらず見つめてゆこう 公園のベンチで座って話そう 誰かが連れてる大きな犬 しがみつくような小さな手 笑いながら眺めていよう そしてまた二人そろって 同じ場所へ一緒に帰ろう...

Category :
Poetry
Tag :
いつか
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