- Search: 見つめている
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月と道
- Posted date: 2008年9月 9日 05:42
いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...
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- Poetry
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- いつか, きっと, きみ, ずっと, なにもない, ふたり, ぼく, また, 並んで, 二人で, 今, 今度は, 前, 半分, 同じ場所, 向き合おう, 夜, 夜空, 始まる, 屋上, 影, 怖い, 明日, 星, 月, 未来, 欲しかった, 歩いていく, 歩く, 泳ぐ, 海, 立ち止まっていた, 細く, 終わる, 行き止まり, 見つめて, 見つめている, 見上げて, 見失って, 足跡, 道, 違う場所, 重ねて, 闇
官能味わう真昼の夜の夢。
- Posted date: 2007年5月 1日 01:55
「……嗚呼、拓弥……」 少し肌寒いベランダの隅で、君はそう激しくキスをしてきた。 「……好き……大好きよ」 「おれも好きだよ。おまえのこと、大好きだよ」 何度も何度も唇を押しつけられて、それを押し返すように君の唇の上でおれの唇を歪めた。肩にはまだ少し届かないぐらいの髪の毛を両手に挟んで、ザラつく壁に君を押しつけた。 今唇の隙間から一瞬漏れて途切れた吐息は、君の荒い呼吸なのか背中をぶつけた振動だったのかも構いやしない。 「拓弥、愛して……ねぇ、もっと愛して」 君はそこでふと唇を離した。 「ねぇ、愛してよ……」 そうつぶやいて体を密着させたかと思うと、君の小さな顔は、おれに向けた視線が尾を引くように下りていった。 少し赤茶けた君の髪が風に揺れた。 おれはベランダの手すりに一歩後ずさった。黙って君の頭を見下ろすしかできなかった。 「………」 胸のあたりで顔を上げた...
- Category :
- ゲロ古
感じる笑顔
- Posted date: 2006年9月22日 01:01
きみが笑うとまるで目をつぶっているように きっとそやってきみは僕の心のなかを覗いているのかな きみの顔から気持ちがいっぱい いっぱいいっぱい弾けるとき その瞳を閉じて そう瞳を閉じて 僕のそばにいてほしい きみがもう二度と目を開ける必要もないくらい 僕がその手をにぎってるから きみを抱きしめる 僕はいつも君の笑顔がほしいから どうしてもこの目を閉じられなくて 怖くなる 君の笑顔が消えてしまう 君が安心して目を閉じられなくなるその瞬間 だけどきみが目を閉じてと言うたびに 僕のなかできみの笑顔が見えてくる 不思議なくらい きみを見つめているときよりはっきり 遠くで小さな雫がこぼれた音のように きっと きみの笑顔を感じてるんだね この目で見るよりはっきり この手で この胸で この心に...
A.M.
- Posted date: 2006年6月28日 03:18
夜の空が明けてゆく たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく どこかで踏んだ花でさえ いつかなんの気なしに眺めた水面も 運命だったと呼べるほど 大きくないし小さくもない ふと見つけた偶然だったはずなのに 想い出だとか始まりだとか それさえどうでもいいと思えてしまうほど “必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる 想い出話をするたびに 未来を語っているような 残しておきたい一瞬が 写真を通して明日を見つめているような 我慢したり涙したり 些細なことで熱くなったり 気持ちさえも置き去りにして 絆の深さを確かめ合ったり なんでもないのに抱きしめ合ったり 2度目の同じ場所なのに 何度も繰り返し足を運んでみたりして 夜空に浮かぶ星座のように 変わらず今もそばにいる 天気や季節で揺れたり変わってしまっても 時間や場所ではいつも同じと信じてる いつまでも いつまでも…… いつまでも そう いつまでも...