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ONE
ここに「嘘」が1つだけある ある人には傷になるだろう またある人には愛にもなるだろう だけどそれを転がす人には 単なる1つの「嘘」でしかない どう転がっていくんだろう 糞になるかもしれない 花になるかもしれない 肥料になっても咲き誇っても 果たして意図した場所まで届くんだろうか だけどここにあるたった1つのこの「嘘」は どこかできっとなにかの種になるのだろう そしてたどり着いたその場所が きっと最初に願いを込めた最後の意図となるだろう...
……
涙を流すことによって、なにも見えなくなるのならそれもいい あなたのことも見えなくなるのだから 募る思いもいつしか消えることでしょう 涙が渇いて、空に昇り、あなたの元に降り注ぐことだってきっとある そのときは私の思いも一緒に届けてほしい...
HA!!
「日々成長していきたい!!」 <あんた、カッコいいこと言うね> 「なにを成長させるの?」 「自分!! やっぱり日々精進だよ…自分を磨きたい!!」 <いいこと言うね、あんた> 「最近どうよ? 日々どっか成長してる?」 「う~ん…そういうのって自分じゃわからないものじゃない?」 <なるほど> 「自分のどんなところ成長させたいの?」 「すべて!!」 <ほほう…カッコいいなぁ~> 「んじゃ、自分のすべてを成長させるには、どうしたらいいの?」 「そりゃ日々精進でしょう!! 努力する!!」 <たしかに…> 「努力って、一体どんなことしてるの?」 「ああ…図書館行って本読んだり、習い事も始めたし、通信教育もやってるし…まあ、毎日できることを少しずついろいろやってるよ」 <…それ、ずっと前から言ってるね…> <…でも、それが大切なのかもね…>...
孫
ガンガン眠い… 眠り王子は、眠ってばかりで眠り姫との結婚を断念… 親が言う。 「生きてるうちに、自分の孫の顔が見たいねぇ~…」 じゃあ、見れるまで死ぬな。...
葛藤
自分は“違う”ってきっと誰もが思いたい だけど思えば思うほど 自分も同じなんだと思い知る なにもどこも違わない “普通”って言葉が好きになれず それを人に確認しながら そんな自分を否定してる そんな自分は退屈なんだと “自分らしさ”を模索しながら いつも結局模作なんだと すぐに折れてしまう自分にもがく そんな細い柱にしがみついてしまう 自分が築きあげてきたものには いつでも合格点をあげてやりたい だけど自分と他人を比べるほどに なんの根拠もない劣等感にさいなまされて 今度は“自己満足”って高い壁を築きあげてく そしていつの間にかできていた 隙間風に肩を震わせ 腹をすかして 見えなくなった外を気にして その自分だけの庭のなかではなにもかもが 人の気持ちでさえそう決め付けて それすら自己満足と押えこむんだ 自己満足や自分らしさの額を飾って 想い出話や他人のアルバム眺めるように そ...
最後の雪
もう春はすぐそこなのに みぞれ雪が降ってきた 晴れかけた地面を濡らし また木々の枝葉がうつむいてゆく 傘の下で肩を震わせ ふとかすむ景色に立ち止まる 季節はずれと思いながら この季節の最後にもう一度 色褪せてゆくかもしれない だけど忘れることもない 新たな季節の幕開けに もいちど思い出させてよ 今ここから最後の冬を見送るよ 最初の春の風に吹かれて...
円
“愛”だとか“平和”だとか あまりに規模が大きすぎて “永遠”だとか“自由”だとか 途方もないことのように言うけれど きっとそれらはみんな みんなのすぐそばにあって 石ころみたいに転がってんだ だからもしかしたら そういうもので傷ついてしまったり 見つけたのは自分の靴の裏だったりしたとき きっと自分には手に入らないとか ずっと遠くて見えないものとか 考えてみたところでわからないとか そうやって自分で隠してしまってるのかもしれない 自分の命が永遠じゃなかったり 真実なんてものがなんなのかもわからなかったり 愛を愛と呼べなかったり それすら疑問に感じたり なにもかもを“人それぞれ”と求めることをやめてしまったり 答えは1つじゃないと割り切ろうとしながらも 1つの答えを求めてしまって ひょっとしたら永遠にバラバラなものに 細かく分類しようとしてるのかも 愛も平和も宗教も誰もが唯一を...
男のゴールは結局、セックス。
- 男が恋をするのは、女の口唇 - 女の人は、恋をすると肉体的にも若返るという… そしてきっと、そこにはゴールなどない。 男は肉体的なそれよりも、愛のほうが早く老いる… だが、男にはゴールがある。終わりがある。...